会計帳簿の役割
会計帳簿には財産管理と会計責任を果たすという機能がある。
財産管理は企業の資産と負債を管理することを意味する。企業活動を行うにあたって様々な資産を使うので,これを体系的な方法で管理する術が必要であり,これが会計帳簿の役割である。資産の状態を把握することで,ムダな資産を保有しすぎていないかや,資金繰りの状況が適切かなどを確認できる。また,帳簿上の財産の残高と実際の残高を照らし合わせることで,財産の紛失や不正の有無を検出することも可能になる。
さらに,資産だけでなく負債(借入金や未払金など)の管理も含まれ,将来の支払義務を見通して財務健全性を保つことができる。
会計責任とは,他人から預かったお金について,その使い道を明らかにする責任のことである。お金を使えば資産や費用が増加する。お金が入ってくるのであれば負債や資本や収益が増加する。すべてのお金の流れが会計帳簿で記録される。記録された情報を基に会計報告を行うことでお金を預かった人は会計責任を果たす。
会計帳簿には,取引の記録だけでなく,証憑(請求書、領収書など)との照合や記録が改ざんされていないかといった内部統制の観点も関係してくる。記録の正確性と一貫性は,会計報告の信頼性の土台となる。